反復流産・習慣(性)流産・不育症・稽留(けいりゅう)流産
せっかく赤ちゃんの授かったと喜んでいたのに残念な結果になってしまい、悲しくつらい思いをしておられる方はとても多いです。
出産において、男性と違って女性の場合は、受精・着床で終わりではありません。
そこから出産までの長い間、おなかの中で大事に大事に育んでいかなくてはいけないのです。
とても残念なことですが、流産は妊娠の10%~15%にみられます。
特に最近ふえているのが、妊娠初期におこる稽留(けいりゅう)流産です。
これは超音波検査で、すでに一度は子宮の中に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が確認されているのに、多くは妊娠6~7週目に胎児や胎児の心臓の動きが見えなくなるものです。
妊娠初期(12週未満)の流産の大半はこの稽留流産です。
そして流産を2回以上繰り返すことを反復流産、3回以上繰り返すことを習慣(性)流産と言います。
又、流産や死産、早産を繰り返すことは不育症と呼ばれます。
これらの稽留(けいりゅう)流産、反復流産、習慣(性)流産、不育症の原因は、染色体異常、子宮の異常、内分泌の異常(様々なホルモンのバランスの異常)、感染症、自己免疫の異常(抗リン脂質抗体症候群)などがありますが、50%~70%は原因不明と言われています。
それは不妊症でも全く同じです。
不妊症に悩む方の約8割が病院では特別何の異常もないと言われています。
又、不妊治療によって妊娠した人の中に、こういった流産や不育症の方がより多く見受けられるように思います。
つまり、私は妊娠しにくいのも流産しやすいのも、根本的な原因は同じではないかと思っています。
それはやはり、女性の体が以前に比べて、血流とホルモンのバランスがとても悪くなっているという点です。
これにはいろいろな原因があり、冷えを招く食事や生活、環境、運動不足、そしてストレスなどがあげられます。
全く同じ原因で子宮内膜症や子宮筋腫、そして乳ガンなどもふえてきているのではないでしょうか?
特に、ホルモン剤を使った長期にわたる不妊治療や、年齢が高い人が不妊治療を受けた場合などは、ホルモンのバランスがとても悪くなっていて、何とか妊娠まで至っても、やはり流産しやすいと思われます。
結局、流産や不育症を防ぎたい、特にはっきりした原因がわからないのに流産してしまう場合に重要なことは、赤ちゃんを育てていくお母さんの体を本当の意味で元気にしておくことです。
これができるのは化学薬品ではありません。
できるだけ早いうちから、食事をはじめとして、体を冷やさない生活を送るようにして、血流を良くし、ホルモンのバランスを整えていくことが大切です。
温灸もお勧めですし、漢方も十分にお役立て下さい。
今度こそ元気な赤ちゃんと対面しましょう!!
反復流産、習慣(性)流産、不育症、稽留(けいりゅう)流産でお悩みの方に、漢方を中心としたお勧めの方法をご紹介します。
病院の薬とも併用できるので安心です。
できれば、舌の苔を取ったりせず1時間以上何も食べたり飲んだりしていない状態で大きく出した舌の写真をメールに添付してお送り下さい。
漢方で舌診は大事な診断方法の一つで体の中の状態を判断するのにとても参考になります。