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産後うつ

はじめに

産後うつは、出産後に女性が経験するうつ状態の一つです。

新しい家族ができて、大きな喜びがある一方で、

妊娠・出産という大変な仕事をし終え、

肉体は大きなダメージを受けています。さらに、

子育てという初めての経験に1秒ごとに遭遇する。

よく考えれば、短い期間にとんでもないことを大量に

経験するのですから、肉体も心も今までとは違って当たり前です。

すずらん薬局では、妊娠・出産を経て回復しようとする

肉体に重点をおいたアプローチで産後の

うつ状態に悩むお母さんを応援しています

 

目次

マタニティーブルーズと産後うつ

妊娠中・産後の女性ホルモンの変化

 

マタニティーブルーは、出産前後の女性が感じる感情的な変化や不安定な気分の状態のことを言います。

医学的には、出産後のマタニティーブルーは、マタニティーブルーズとよびます。

妊娠中と出産後は、大きくホルモンの量が変わります。

 

 

平常時の毎月のホルモンの変化だけでも、様々な体調変化があるのに、出産後は、ものすごく多くなっていたホルモン量が一気に下がってしまいますから、「何も起こらない方がおかしい」ということがご理解いただけると思います。

 

マタニティーブルーズの症状

出産直後に起こる、マタニティーブルーズはこのホルモンの大きな変動によって、産後3~10日ぐらいに症状が現れます。

・ふいに涙が止まらなくなる

・いらいらする                                                                               

・おちこむ 

・情緒が不安定になる

・眠れなくなる

・集中力がなくなる

・焦るような気分になる

などの症状がでることがあります。

多くの場合、10日ほどで症状は軽くなってきます。

自然に経過をみるだけで大丈夫な方がほとんどです。

「出産直後だから、色々な気分になって当たり前」とおおらかな心持ちでマタニティーブルーズを捉えましょう。

産後うつの症状

一方、産後うつが発生しやすい期間は、出産後の13か月目に高くなります。特に初産の場合や、出産後の生活の変化が大きい場合には、産後うつのリスクが高まることが知られています。

症状としては

・気分の落ち込みが続き、楽しいことに興味を持てなくなり、周囲の人に対する関心が薄れる。

・エネルギーが低下して、日常生活の活動が辛くなる。疲れやすく、体力も気力も低下する。

・育児に対して、興味や関心がなくなってしまい、「ダメな母親」と自分自身をせめてしまうことが多くなる。

・赤ちゃんのお世話で、なかなか十分な睡眠がとれる状態ではないが、隙間時間でぐっすり眠るなどもできなくなる「睡眠障害」が起こることがある。

・食欲が低下したり、逆に異常に食欲がわく場合もある

 

マタニティーブルーズに比べると生活に支障がでてきて、それが長期間続くようになります。

 

血の不足と産後うつの関係

産後うつは「精神の問題」と考えられがちですが、人の心と体は完全につながっています。

肉体に不調があると、心にも不調が及びます。

妊娠・出産は「病気ではない」という大前提がありますが、体の変化とダメージは相当なものです。

 

ホルモン量の大きな変動は、先に見た通りです。

しかし、同じホルモンの量の変動を経験するにもかかわらず、「うつ状態」に陥ってしまう人と、そうでな人がいるのはなぜでしょうか?

その違いをしっかりと確認する必要があります。

 

 

2019年4月に、国立成育医療研究センターのチームが、産褥期(妊娠中に起こった体の変化が妊娠前に戻っていく期間のこと)に貧血だと産後うつを発症するリスクが貧血がない女性と比べある女性は約6割も増えるという調査結果を発表しています。

 

 

調査は201113年にセンター内で出産した女性のうち、妊娠の中期と後期、出産後に血液の検査データがあり、産後1カ月時点でうつ病の有無を調べた記録が残る977人(平均36歳)が対象。貧血だったのは、妊娠の中期で193人(198%)後期で435人(445%)産後1カ月で432人(442%)。また、産後にうつを発症したのは196人(201%)だった。

産後に貧血だった女性は、なかった女性と比べ163倍も産後にうつを発症するリスクが高かった。一方、妊娠の中・後期では貧血と産後うつとの関係は分からなかった。

 

 また、産後に貧血が重症だと、うつを発症するリスクは192倍。軽症でも161倍高く、貧血が進むほど産後うつのリスクが高まる傾向にあることが明らかになった。

 

 

大半の妊婦さんは貧血に傾きます。妊娠中は循環血漿量(体内の血液の中に含まれる液体の部分)が妊娠していない時と比べて、最も変化の大きい時は45%も増えます。要するに、血液が薄まるということです。血液が薄まるので、ヘモグロビンが低下します。妊娠中に貧血になりやすくなるのはこのためです。

 

血が薄まる理由は、出産時の出血に備えて血液量を増やしておくことと、血液をサラサラにして、より赤ちゃんに栄養が運ばれやすくするためです。

 

血液が薄まっている範囲内なら問題ないのですが、鉄やタン白質が不足することで起きている貧血は改善する必要があります。

 

生理がはじまるころと、成長期が一緒にくる女性は、よほど気をつけて鉄の補充をしていないと、ほとんどの人が貧血です。よって、血液が薄まっている範囲の「貧血」の妊婦さんの方が少ないのではないと思われます。

 

うつ状態などの精神的な症状は、脳内の神経伝達物質のセロトニンなどが不足することで起きると言われています。

 

セロトニンなどの脳内伝達物質を作るためには栄養が必要です。材料となるのは必須アミノ酸(たんぱく質が分解されたもの)・鉄・ビタミンB群などです。

 

血を作るために必要な栄養素とセロトニンなどの脳内伝達物質を作るために必要な栄養素は同じです。ですから、貧血だとうつ症状がでやすくなります。

 

国立成育医療研究センターのチームの調査結果は当然の結果ということになります。

 

しかしながら、現在の医療は貧血に対する認識がとても甘いです。

ヘモグロビン値が平均値内にぎりぎり入っているだけでは、十分に血がある状態とはいえません。

妊娠中は、先に書いたように、血が薄まり、ヘモグロビン値は低くなってしまいますから、妊娠する前に、十分な血をつくっておくことがとても重要になります。

 

また、貧血は産後のうつ状態だけでなく、胎児の成長にも影響を及ぼします。

赤血球の重要な仕事は、酸素を運搬することです。

酸素を運ぶトラックの数が少ないのが貧血です。酸素の運搬能力が低下すれば、胎児に十分な酸素を供給することができなくなる可能性があります。

酸素の供給が少ないと、脳、心臓、肺、腎臓、消化器、骨格筋など、体を構成するすべての臓器の発達に影響が及びます。

 

 

すずらん薬局の考え方

すずらん薬局では、産後のうつに大きく「血の不足」が関わっていると考えています。

血の不足とは、単に、ヘモグロビン値が低いというだけではなく、貯蔵している鉄が不足していたり、血の働きが悪いことも血の不足と捉えます。

 

 

みてきた通り、血が不足することは、お母さんにも赤ちゃんにも不利益しかありません。

逆に考えると、「血をしっかり作る」ということさえできると、産後のうつを回避することもできますし、今の心の状態を軽くすることも可能です。

 

血を作る栄養素は、脳内の伝達物質を作る栄養素と同じです。

 

しっかりと血を作ることで、脳内の伝達物質の生成もスムーズになりますし、脳に酸素も運ばれますから、脳内のエネルギー産生もきちんとできるようになりますので、症状は改善されていきます。

 

元気を出して

前向きに考えて

リラックスして

 

などと言われても、心の向きを変えるのは、なかなか難しいです。

 

反対に、肉体へのアプローチは単純です。

しっかりと「血を作る材料を補充する」ということになります。

また、その時の胃の状態の消化吸収能力に大きく影響を与えますから、胃の粘膜や腸の粘膜の状態を改善することも必須です。

産後は大きくホルモンバランスが変化することも見てきました。

すみやかにホルモンのバランス整えることも必要です。

 

すずらん薬局では、お客様の現状を確認し、何からアプローチすればスムーズに状態が改善するのかをアドバイスさせていただきます。

 

子育ての一瞬一瞬は二度と戻ってきません。

この大切な時期を前向きに元気な体で過ごしていただけるように応援させていただきます。

 

産後うつでお困りのお母さん、ご家族さまどうぞご相談ください。

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