病気の種類から探す

アレルギー

一覧に戻る

アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)

私の場合

 

私が初めて鼻炎になったのは、ちょうど店をオープンした年でした。
でも思い返すと、以前から鼻の調子が悪く、花粉の飛散に関係なく、特に朝食時はしょっちゅう鼻をかんでいました。

 

それまで何もなかったのに急に花粉症を発症し、くしゃみと鼻水が始まりました。接客中でも鼻水が流れそうです。ひどい時は体がだるく、起き上がるのもつらいほどでした。
薬局で鼻炎の薬を買って飲みましたが、眠くて目を開けていられません。そして口がカラカラです。そのためたくさん水を飲み、それがますます鼻水につながるという悪循環でした。そして西洋医学の薬を使うのは諦めました。
症状は年々ひどくなり、夜も鼻水とくしゃみでよく眠れません。最初は春だけだった症状も、一番長い時は1月から7月ぐらいまで続きました。日中はボーっとしていて、もう悪夢のようです。
目のかゆみも、とてもきつかったです。白目の部分がむくんでブヨブヨになってしまったこともありました。仕方なく、ひどいときはステロイドの目薬と抗アレルギー剤の目薬の併用で乗り切りました。
西洋医学の薬を受け付けないので、しばらくは漢方薬だけを飲んでいました。でも私には、あまり効きませんでした。

その後粘膜を強くしてくれる漢方が発売になり、症状があってもなくても毎日飲むことで、かなり改善しました。
その後粘膜の新陳代謝を活発にしてくれるものも飲み始め、さらに改善しました。この頃になると、症状は3月~4月だけになりました。
さらに炎症を強力に抑えてくれるものを併用するようになると、症状は本当に楽になりました。以前のつらさが嘘のようです。眠くもならず、頭もスッキリしています。
一人でも多くの方に、楽になっていただきたいです。ご相談ください。

 

目次

鼻炎とは

鼻炎とは、「鼻の粘膜に起こる炎症」のことです。鼻炎の症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあります。それ以外には、鼻がかゆくなることもあります。

 

鼻炎には「急性鼻炎」「アレルギー性鼻炎」「慢性鼻炎」などがあります。
「急性鼻炎」は、一般的に鼻風邪と呼ばれるものです。あくまでも風邪の一種で、いつまでも同じ症状が続くことはまずありません。鼻水も色や鼻の出方も、時間が経つと変わってくるでしょう。風邪の一種ですので、鼻以外の症状が出てくることも考えられます。

 

「アレルギー性鼻炎」は、花粉やほこりなどの特定の異物に反応したり、温度差やにおいなどの、形のないものに対して過敏に反応し、アレルギー反応を起こすものです。
「アレルギー性鼻炎」は、特定の花粉が原因で花粉の飛散する時期だけに起こる「季節性アレルギー性鼻炎」と、季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」に分けられます。
最初は「季節性アレルギー性鼻炎」であっても、重症化してくると「通年性のアレルギー性鼻炎」になることがあります。
アレルギー性鼻炎も軽いうちは花粉が飛んでいる時期だけの「季節性アレルギー性鼻炎」ですが、次第にひどくなると粘膜がどんどん過敏になってきて、温度差などのちょっとした刺激にも反応するようになります。そうすると症状が出る期間が次第に長くなり、一年中症状が出る「通年性のアレルギー性鼻炎」になります。

 

アレルギーの症状がひどくなると、頭がボーッとしたり、イライラしたりして、日常生活にも支障が出てきます。また鼻の粘膜が弱って、においがわからなくなることもあります。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎の根本的な原因は、鼻の粘膜が過敏に反応することです。
そのためアレルギー性鼻炎の人の中には、鼻の粘膜だけでなく気管や気管支の粘膜が過敏に反応する「アレルギー性の喘息や咳」、目の粘膜が過敏に反応する「アレルギー性結膜炎」皮膚が過敏に反応する「アトピー性皮膚炎」の人も多く見られます。
アレルギーマーチといって、アトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎、アレルギー症状が次々変化していくのも、この過敏体質が原因です。つまり粘膜や皮膚が弱く、様々な刺激や変化に対して過敏に反応します。
その他口内炎ができやすい、慢性の膣炎や膀胱炎を起こしやすい人も多いです。

アレルギー性鼻炎の治療

一般的な西洋医学の治療

アレルギー性鼻炎に対しての一般的な西洋医学の治療は、主に抗アレルギー剤の飲み薬を使って症状を抑えるものです。それ以外に症状に合わせて、目薬や点鼻薬があります。どれも症状を一時的に抑える対症療法です。

 

飲み薬には、ステロイドが入らない抗アレルギー剤などと、セレスタミン(ジェネリックが多数あります)のようにステロイドが入るものとに分けられます。セレスタミンはステロイドが含まれるので、確かによく効きますが、やはりあまりお勧めできません。もしも使う時は、できるだけ短期間にとどめましょう。

一般的な漢方薬による治療

漢方薬による一般的なアレルギー性鼻炎の治療は、鼻水が出るのか、詰まるのか、鼻水の色はどうかなどで薬を選びます。というのは、それによって体の中が冷えているのかどうか、余分な水分を抱えているのかどうか、がわかるからです。漢方薬は眠くなる成分が入っていないので、仕事中や勉強中、車の運転中にも飲むことができます。

 

漢方薬は、透明な鼻水がずるずる出るようなら「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」がよく使われます。
東洋医学では、水分をうまく排泄できないと体内に余分な水分がたまりやすくなり、さまざまな不調を起こすと考えます。その余分な水分が鼻からあふれ出たものが鼻水です。
小青竜湯は、余分な水分によって冷えた部分を温めながら水分代謝を促します。
小青竜湯は体を温める漢方なので、お湯で飲むといいです。
余分な水分をたくさん抱え、体が冷えている人に効くのが小青竜湯です。ですから小青竜湯を飲む人は、冷たく冷やしたジュースやビール、果物などをとりすぎないように気をつけましょう。

 

冷えがとてもきつくて水っぽい鼻水が出る場合は「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」を使うこともあるでしょう。

 

鼻が詰まっている場合は、「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」をよく使います。葛根湯加川芎辛夷は体を温める「葛根湯」をベースにした処方で、余分な水分の発散を促して、鼻づまりなどの症状を改善していきます。

 

体内の余分な水分が鼻にたまってむくむと鼻づまりが起こり、それを繰り返すと熱がこもり、粘った鼻水が出るようになります。また、顔に余分な熱があるので、目が充血したり、かゆくなることもあります。 そんな時は、「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」です。
荊芥連翹湯は、余分な熱を冷やして追い出すとともに、鼻の通りを良くしたり鼻づまりを改善していきます。首から上の炎症に効く処方なので、鼻づまりや濃い鼻水が出るなどのほか、扁桃炎やにきびなどにも効果が期待できます。熱は炎症につながります。そのため荊芥連翹湯は、蓄膿症(副鼻腔炎)の改善にもよく使われる漢方薬です。
荊芥連翹湯は熱をとる処方なので、お湯よりも水で飲むほうがいいです。
また高カロリーの食事や甘いものは、熱につながりますので控えましょう。取りすぎると、炎症がきつくなります。

 

もっと強く熱がたまって、鼻づまりがとにかくひどい… 匂いが分からない… というタイプにお勧めなのが「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」です。
熱を冷ます作用に加え、肺を潤す作用があり、乾燥感がある鼻づまりに効果があります。
荊芥連翹湯同様、蓄膿症(副鼻腔炎)の改善にもよく使われる漢方薬です。

私の考え方

西洋医学の治療にしても漢方薬にしても、結局は症状をとることが目的の対症療法です。そのためいくら薬を飲んでいても、根本治療しているわけではありません。やがて次第に薬が効きにくくなったり、飲まなくてはいけない期間が長くなることが多いです。
副作用の問題もあります。対症療法の薬は、必要な時は飲み、必要のないときはなるべく減らしたいです。

 

根本的な原因は、粘膜が過敏に反応するアレルギー体質です。ここを変えていけば、次第に良くなります。私もここを変えることで、徐々に良くなりました。ただし即効性は少ないので、ある程度飲み続けることが必要です。症状がきつい時は、抗アレルギー剤や一般的な漢方薬と併用なさってください。

 

「漢方は、長く飲まないと効果がない」と思い、半年も1年も同じ処方を飲み続けている方がおられます。でもそれは違います。体は大体3~6ヶ月で変わってきます。そのため6ヶ月飲んでも全く変化がない場合、それ以上同じ処方を飲み続けても、その後変化が出てくることはまずないでしょう。処方の変更が必要です。
風邪や鼻炎に使う漢方薬の場合ですと、早い人なら1日で効果が実感できます。

 

お勧めしている方法は、

 

  1. 肺と粘膜を強くする(東洋医学の考え方では、肺が弱いと粘膜が弱くなります)
  2. 新陳代謝を活発にして、丈夫で元気な粘膜や皮膚を作る
  3. かゆみや腫れなどの炎症を鎮める

 

これらを同時に行う方法で、根本治療の体質改善になります。ずっと飲み続ける必要はありません。やがて何も飲まなくても、症状が出なくなった方もおられます。
アレルギー性鼻炎でお困りの方、ご相談ください。

 

相談お申し込みフォーム

    ◆基本情報

    お名前

    ふりがな

    年齢

    性別

    身長

    cm

    体重

    kg

    住所

    メールアドレス


    ※携帯メールアドレス ([★@ezweb.ne.jp] [★@docomo.ne.jp] [★@softbank.ne.jp]など) をご利用の場合は、あらかじめPCメールの受信許可設定を行なって下さい。

    電話番号


    ※もっとも連絡のつきやすい番号をご記入ください。
    ※携帯やPHSのお電話番号でも構いません。

    FAX番号

     

    ◆問診票

    お手数ですが、以下の項目のあてはまるものにチェック、または入力をしてください。
    答えられる範囲で構いません。

    今回ご相談なさりたい病気や症状

    今まで何か大きな病気を
    なさったことがありますか?


    もしある場合は、その病名と時期を教えて下さい。

    今あるつらい症状は
    いつ頃からですか?

    日頃から
    例)2019年 1月 2日頃から

    何か薬をお飲み(お使い)ですか?


    もしもお飲み(お使い)の場合は、薬の名前、もしくは記号や番号、そして飲み方を教えて下さい。

    具体的なご相談内容

    お問い合わせはこちら