急性腎炎・慢性腎炎・IgA腎症・ネフローゼ症候群・ループス腎炎 糖尿病性腎症・腎硬化症
腎臓は左右100万個からネフロンからできていて、そのネフロンには血液をろ過して老廃物(体にとって不要なもの・毒素)や過剰な水分などを排泄することを主な働きとする糸球体があります。そしてひとつひとつの糸球体は毛細血管のかたまりのようなものです。
腎臓の病気には急性腎炎、慢性腎炎、IgA腎症、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症などいろいろありますが、その殆どが何らかの原因で毛細血管や糸球体に異常が生じ、腎臓の働きが低下してしまうというものです。
ある程度糸球体の働きが悪くなっても自覚症状はありませんし、腎機能も正常です。ただ、それを放っておくとそのうちタンパク尿や血尿が出るようになり、むくみがひどくなったり血液中の尿素窒素やクレアチニンの値が高くなったりと、どんどん腎機能が低下し、慢性腎炎から慢性腎不全(広い意味ではクレアチニンが2~3mg/dl以上)となり、透析が必要な状態や尿毒症へと進んでしまうこともあります。
進行のし方にはもちろん個人差がありますし、それには生活習慣が大きな影響を与えます。
大体クレアチニンの6ヶ月平均が、7mg/dl以上になってきますと透析が必要となってきますので、気をつけなくてはいけません。(人によってもっと早くから透析が必要になる場合もあります)
そしてたとえ検査数値に以上がなく、病院で異常なしと診断されている場合でも、むくみがあったり、尿が出にくかったり、しょっちゅう膀胱炎になるなど、何か尿の異常がある場合には腎機能が落ち始めている可能性がありますので、早めの治療をお勧めします。
腎臓の病気が難しいのは西洋医学の薬(つまり化学薬品)で腎機能をあげることが無理だからです。化学薬品は体にとって異物になるため、腎臓にはかえって負担になってしまうのです。
腎機能が落ちてくると老廃物や余分な水分が体にたまりやすくなるため血液が汚れてきて、いろいろな症状が出てきます。
すずらん薬局では、とにかくそういった老廃物や水分を尿として積極的に出していくことがまずは重要だと考えています。それはたとえすでに人工透析を行っている方の場合でも同じです。
また、老廃物をためないようにするには食事もとても大切です。油、動物性タンパク質(乳製品や肉、卵など)、甘い物、果物、そして冷たい物をとりすぎないように気をつけましょう。主食はパンやパスタ等でなく、できるだけご飯で和食を召し上がって下さい。
ストレスや過労、風邪などによっても腎機能は落ちてしまいます。それは免疫力が低下することで糸球体の血流が悪くなってしまうからです。
それから、血流を下げてしまう大きな原因の一つに冷えがあります。体(特に下半身)を冷やさないように十分お気をつけ下さい。
温灸、しょうが湿布、こんにゃく湿布などの体(特にツボの部分)を温めるお手当はとてもお勧めですし、腹巻やズボン下をはじめとした保温用の下着、五本指靴下、靴下の二枚重ね、レッグウォーマーや使い捨てカイロなども上手に利用なさって下さい。
よく、水分をたくさんとると老廃物は勝手に外へ流れると思っている人がありますが、それは間違いです。すでに腎臓の機能が弱っている人や、冷え、むくみがあるような代謝が悪い人ではどんどん水分が入ってくると腎臓は今以上に働かなくてはいけないし、体も冷えるため、とても負担になりマイナスです。(ですから、腎機能がとても悪くなると水分制限となります)
まずは慢性腎炎にならないように、さらに慢性腎不全にいかないように、そしてできるだけ透析をしなくていいように、すでに透析を行っている方は自覚症状を少しでも楽にするために、今ある腎機能をそれ以上落とさないようにしていきましょう。
腎臓の病気でお悩みの方に、漢方を中心としたお勧めの方法をご紹介します。
病院の薬とも併用できるので安心です。
できれば、舌の苔を取ったりせず1時間以上何も食べたり飲んだりしていない状態で大きく出した舌の写真をメールに添付してお送り下さい。
漢方で舌診は大事な診断方法の一つで体の中の状態を判断するのにとても参考になります。