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COPD(慢性閉塞性肺疾患)

はじめに

空気の中で、「おぼれている」という感覚になったら、その恐怖感は体験したことのある方にしか、わからないと思います。

COPDで入院され病院のベッドで、「怖い」と涙ながらにお話しされていた高齢の男性の患者さまの様子が忘れられません。

酸素を体内に十分取り込むことができなくなる、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気は全身に影響を与えてしまいます。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)について知り、今からできる対策を考えていきましょう。

 

COPDとは

慢性閉塞性肺疾患(COPDchronic obstructive pulmonary disease)は、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気をまとめて、COPDという病名になっています。

 

肺は、肺胞という部分で、

二酸化炭素と酸素を交換して、全身に酸素を供給する

大変重要な臓器です。

 

人間は酸素と糖分でエネルギーを作って生きています。

ですから、肺の機能が悪くなり酸素が体内に十分に入って来ないと各臓器は働くことができません。

 

肺が悪くなるということは、全身に影響が及ぶということです。

 

COPDの一番の原因は「喫煙」だということがわかっています。

 

たばこの煙に含まれる有害物質を長期間吸い込むことで、粘膜が過敏になり、肺に炎症が起こります。

炎症がどんどん強くなり、肺胞の壁が破壊されて肺が異常に拡大するのが「肺気腫」です。肺胞が破壊されると、肺の機能(酸素と二酸化炭素の交換)が低下し、血液内の酸素の量が減ってしまいます。

 

また、煙の通り道である気管支にも炎症が起こります。

気管支で炎症をくりかえしている状態なので、「慢性気管支炎」という病名になります。

気管支が炎症をくりかえすことによって肥厚し、気管支の中に痰がつまったり咳がでたりします。

 

このように、肺と気管支の病気が複雑に絡んで、病気が進行し肺や気管支が正常な状態に戻らなくなる病気がCOPDです。

 

悪化すると、せき・たん・息切れが強くなり生活に支障をきたすようになります。

 

 

西洋医学の治療

1)禁煙 

気管支や肺に有害な化学物質で刺激を与える「たばこ」

はやめる必要があります。

粘膜に炎症を起こす、根本的な原因を取り除かないと、
炎症はおさまりません。

習慣になっている「たばこ」をやめるのはなかなか大変なことですが、少しでも肺の機能を維持するためには、禁煙は必要です。

すずらん薬局でも「たばこはやめましょう」とお伝えしています。

2薬物療法

【気管支拡張薬】

COPDでは気管支が収縮し、

呼吸が苦しくなります。

このため、気管支を拡げて呼吸を楽にする

気管支拡張薬が薬物治療の中心となります。

 

・短時間作用性抗コリン薬および短時間作用性β2刺激薬

短時間型の薬は、呼吸困難などの発作時に使用する吸入薬です

 

・長時間作用性抗コリン薬

COPD患者さんで最も効果を示す気管支拡張薬と考えられています。

長期間使用しても効果が弱まることがないとされています。

しかし、閉塞隅角緑内障の患者さんには使えません。

前立腺肥大症の患者さんではまれに排尿困難症状を悪化させることがあります。

 

・長時間作用性β2刺激薬

β2受容体を刺激することで気管支平滑筋に働き気道を拡張します。

長期間使用しても効果の減弱しないと言われています。吸入だけでなく、貼り薬もあります

 

・長時間作用性抗コリン薬・β2刺激薬配合薬

長時間作用性の抗コリン薬とβ2刺激薬を配合した薬。作用の仕方や効いている時間が違う薬を組み合わせることで、リスクが軽減され、より強力な気管支拡張効果が期待できると言われています。

 

・メチルキサンチン(テオフィリン)

気管支拡張作用がある。副作用に嘔気や不整脈があることから、血中濃度を管理しながら使う薬です。

 

【喀痰調整薬】

「痰切」と言われる薬。COPDの増悪抑制と、QOL(生活の質)を改善できるという例があります。

 

【抗生物質(マクロライド)】

COPDの増悪を抑制することやQOL(生活の質)を向上させることが報告されています。

 

※喘息とCOPDを併発している方には、長時間作用性β2刺激薬とステロイドをあわせた吸入薬が使われるます

 

3)呼吸リハビリテーション

呼吸リハビリテーションは、呼吸器の病気によって生じた障害の機能回復や維持を目的として行い、患者さんが自立できるように支援することです。

運動療法、セルフマネジメント教育、栄養療法、心理社会的サポート行います。

呼吸困難をやわらげたり、運動能力をアップしたり、生活の質の改善については、薬物療法などの他の方法よりも有効とされています。呼吸リハビリテーションを薬物療法や酸素療法に加えることにより、単独治療よりも大きな効果が得られると考えられます。

 

4)酸素療法

肺の機能が低下してしまうと普通の呼吸では十分に酸素を取り込めなくなり、低酸素血症を起こしてしまいます。

こうなると、酸素を吸入する必要があります。

家庭で持続的に酸素を吸入する「在宅酸素療法」を取り入れることで、

者さんの「生活の質」が上がり、生存率が高まります。

在宅酸素療法が適応になるためには、さまざまな条件があります。

災害時の対応なども、しっかり準備をしておく必要があります。

 

すずらん薬局の考え方

すずらん薬局では、西洋医学の治療とは異なり

  • 弱くなってしまった粘膜を強くする
  • 身体への負担がなく炎症を抑える
  • 肺の力を強める

というアプローチを行います。

これらは、身体に負担がかかりません。

 

「粘膜を強くする」という作用がある、西洋の薬は存在しません。

薬草などの自然ものを使うからこそできることです。

 

次に、西洋医学では炎症を抑えるために使うのは、「ステロイド薬」です。

吸入薬に入っていることが多いですし、すごく炎症がひどくなると飲み薬や注射も使います。すみやかに炎症を抑えることはできますが、副作用が問題になります。

 

さらに、肺の力を強めるとは、肺の機能である、酸素と二酸化炭素の交換が促進されるということです。

このような働きのある西洋医学の薬はありません。

これもまた、自然の力を活用した、漢方ならではの働きです。

 

病院の薬とも併用できますし、今まで多くの方が改善なさっています。

どうぞ遠慮なくご相談ください。

COPDでお悩みの方、ご相談ください

みてきたように、西洋医学の治療は、「気管支を拡張して呼吸をラクにする」が目標です。気管支の炎症が強い場合は、ステロイド薬を使って、炎症を抑えます。

 

すずらん薬局では、

  1. 気管支や肺に起こっている炎症を、身体に負担なく抑える
  2. 弱くなっている粘膜を強くする
  3. 肺の力を強める

という方法をご提案しています。

西洋医学ではできない部分を補填することができます。

 

漢方が持っている力を活用して体の機能が上手く働くように応援するのが、すずらん薬局のアプローチです。

 

お勧めしている漢方はとても飲みやすく、簡単にお飲みになれます。

現在、お使いの薬とも併用できます。

 

「今よりも少しでも良くなりたい」「もしかして治らないかもしれない」とお考えの方、是非一度ご相談ください。

 

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