健康プラス vol.7
2009年7月1日
そろそろ、ココロとカラダにいいこと、始めませんか すずらん便り
vol.7 糖尿病性腎症V期が改善 –薬剤師 松井啓子–
現在多くの糖尿病患者さんがおられます。
糖尿病かどうかは当然血糖値を見て判断するわけですが、一番こわいのは合併症です。
血糖値が高いと血液中にたくさんの糖が含まれて粘っているため、血液が流れにくくなったり血管が傷ついたりします。
そのため細かい血管がたくさん集まる目や腎臓の働きが悪くなったり、血流が悪くなることによって様々な神経を傷つけたり障害をおこしたりするわけです。
合併症が進行すると太い血管にまで影響を及ぼすようになり、心筋梗塞や脳卒中などをおこしやすくなります。
血糖値を飲み薬やインシュリンによって十分コントロールしていても、合併症はどんどん進んでしまうため、やはり根本的に食養生・生活養生をして血液をきれいに、そして流れやすくしておくことが何よりも大切です。
血糖値を上げるのもそうですが、合併症を進行させる大きな原因はストレスです。
糖尿病でも癌でも、ほとんどの病気はストレスや食事、生活の不摂生が発症・悪化を引き起こしています。まさに生活習慣病ですね。
そのため本気で治すには、これらを変えないと無理ですし、前回お話ししたお手当も非常に効果がありますので、ぜひやってみてください。
「何とか透析を避けたい」熱心さがよい結果に結びつく
六月に七十六歳の男性から相談がありました。
「糖尿病でHbA1c6.0と落ち着いているが、糖尿病性腎症V期と診断され、透析も近いかもしれないと言われた。年齢のこともあり何とか透析を避けたい」ということでした。
そこで、漢方を飲み、調味料などを減塩とかではなく天然で上質のものに変え、夜は早く寝て体をしっかりと温め、動物性食品を減らして絹と綿の五本指靴下をはき、コンニャク湿布や温灸などを続けていただいたところ、最高5.26まであがったクレアチニンは八月には3.82まで下がり、HbA1cも5.5になりました。
私がお話しした事と病院で聞かれたことはずいぶん違っていたと思いますが、まじめに熱心に実行なさったことが良い結果に結びついたと思います。