非結核性抗酸菌症(肺NTM症)と診断されたあなたへ
2025年2月5日
目次
最近、「NTM(非結核性抗酸菌症)」という病気が、テレビや新聞などのマスコミで取り上げられることが増えてきました。
NTMとは、結核とは異なる抗酸菌が肺に感染し、慢性的に炎症を引き起こす病気です。結核のように強い感染力はありませんが、症状がゆっくりと進行し、咳や痰(たん)、息切れ、体重減少などが長く続くのが特徴です。
特に、免疫力が低下している人や、肺に持病がある人がかかりやすいと言われています。
この病気は、以前はあまり知られていませんでしたが、診断される人が増えたことで関心が高まり、医療の現場でも注目されるようになりました。
しかし、いざ「NTMです」と診断を受けると、どうすればいいのかわからず不安になりますよね。
「え、この病気って何?」
「治らないって書いてある…」
「これからどうすればいいの?」
そんな思いでネットを調べるうちに、「完治しにくい」「治療が長引く」「薬の副作用がつらい」…といったネガティブな情報ばかりが目に入って、ますます落ち込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
たしかに、非結核性抗酸菌症(NTM)は「すぐに完治する病気」ではありません。 しかし、それは「一生苦しむしかない」という意味ではありません。
実は、この病気と上手に向き合いながら、元気に過ごしている人もたくさんいるんです!
「どうやって?」と思いましたか?
その答えを、この記事でお伝えします。
非結核性抗酸菌症の体験談
食欲と体力の悩みを相談した70代女性の例
肺の非結核性抗酸菌症(肺NTM症)と診断され、同じ病気の方の体験談やブログを探していませんか。
治療を続けながら、毎日の食事や家事をどうしているのか。食欲が落ちたり、以前より疲れやすくなったりしたとき、誰に何を相談すればよいのか。ご自身の生活と重ねて知りたいこともあると思います。
この記事では、すずらん薬局に寄せられた70代女性のご相談をご紹介しながら、食欲や体力の変化を伝えるポイントと、薬局で相談できる内容をご案内します。
ご紹介するのは、薬局側からお伝えする相談の一例です。病気の経過や治療については個人差があるため、ご自身の病状は主治医に確認しながらお読みください。
🌱70代女性が相談されたのは退院後の食欲と体力の悩みでした
Aさんが非結核性抗酸菌症と診断されたのは2022年です。入院治療を受け、食欲の低下や体重の減少がありました。退院後は、少し動くだけでも疲れてしまうことにお困りでした。
これからの生活に不安を感じ、2023年8月にすずらん薬局へ相談に来られました。
ご相談では、食事が進まないことや、食べたときの気持ち悪さについてお話を伺いました。その後も定期的にご相談いただき、体調の変化を伺いながら、提案内容を見直していきました。
病気について相談するときは、咳や検査結果のことを先に伝えようとするかもしれません。でも、食べることがつらい、家事をすると疲れるといった、日々の生活の困りごとも大切な相談内容です。
ご自身が今いちばん困っていることから、お聞かせください。
💪体験談を読むときはご自身の病状と分けて考えましょう
体験談を読むときはご自身の病状と分けて考えましょう
肺NTM症は、症状の出方や進み方が人によって異なります。症状が少ないまま経過する方もいれば、治療が必要になる方もいます。病状によっては、すぐに薬を始めず、検査を続けながら経過をみることもあります。[1]
そのため、ほかの方が何年通院しているか、どのような薬を使っているかを読んでも、同じ経過をたどるとは限りません。
体験談は、日々の暮らしを考えたり、次の診察で聞きたいことを見つけたりする参考としてお読みになり、ご自身の治療や検査の予定は主治医と確認していきましょう。
末期症状という言葉が気になって不安なとき
検索中に「末期症状」や「余命」という言葉が目に入ると、今の咳や疲れやすさと重ねて心配になることもあるでしょう。
ただ、症状や他の方の体験談だけで、ご自身の病気の進み具合や今後の見通しを判断することはできません。 病状は、胸部の画像や痰の検査、症状の変化などを合わせて確認します。[2]
診察では、例えば次のように聞いてみてください。
- 前回と比べて、画像や痰の検査結果に変化はありますか。
- 今は経過観察と治療の、どちらを続ける段階ですか。
- どのような変化があれば、次の予約日を待たずに連絡すればよいですか。
食欲低下や体重減少は具体的に伝えてください
食欲が落ちた、体重が減ってきた、以前より疲れやすいと感じるときは、気になる変化を主治医に伝えてください。病気による変化なのか、薬の影響なのかなどを、ご自身だけで決めつけないことが大切です。[2][3]
相談の前に、次のことを分かる範囲でメモしておくと、状況を伝えやすくなります。
- いつから困っているか:食欲や疲れやすさが変わった時期。
- どのくらい食べられるか:以前と比べた食事の量、食べにくい時間帯など。
- 体重がどう変わったか:いつ、何kgだったかという記録。
- 生活で何に困っているか:買い物、家事、階段など、負担を感じる場面。
- 何を服用しているか:処方薬、市販薬、漢方薬、健康食品の名前。
すべてを詳しく書けなくても構いません。お薬手帳がある方は、手元に用意しておくと伝えやすくなります。
薬を減らす・やめるなどの変更は自己判断で行わず、処方した医師に確認してください。副作用かもしれない症状があるときは、次の診察まで我慢して待たず、次の服薬前に主治医へ連絡し、指示を確認しましょう。すでに対応方法を指示されている場合は、その指示に従ってください。[4]
急な息切れや強い呼吸困難がある場合は、薬局の相談返信を待たず119番へ連絡してください。 血の混じる痰が出た場合も、医療機関へ相談してください。[3][5]
すずらん薬局では治療中の生活やお薬の困りごとを伺います
すずらん薬局は、京都府木津川市にある漢方相談薬局です。ご相談では、今困っていることに加えて、食事、睡眠、日々の生活、服用中のお薬や健康食品などについて伺います。
例えば、次のようなことをご相談いただけます。
- 食事が進まないとき、今の食生活をどう見直せばよいか相談したい。
- 治療中の体調について、何を医師に伝えればよいか整理したい。
- 漢方薬や健康食品について、今飲んでいる薬のことも含めて確認したい。
肺NTM症の病状や治療方針は、医療機関で確認することが基本です。薬局では、今受けている治療を踏まえながら、日常生活やお薬についてのご相談をお受けします。
どの商品を選べばよいか決まっていなくても、今の困りごとからお話しください。 商品をご提案する場合は、内容や費用をご相談し、ご納得いただいたうえでお選びいただく流れです。
相談前によくあるご質問
病院に通っていても相談できますか
はい。病院で受けている治療や、服用中のお薬についても伺います。処方薬の変更が必要かどうかは、処方した医師に確認してください。薬局への相談のために、通院や治療を中断する必要はありません。
遠方からでも相談できますか
遠方にお住まいの方からのご相談も大歓迎です。
お電話やメールのほか、お互いのお顔を見ながら安心してお話しできる「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン相談も受け付けております。
※誠に恐れ入りますが、LINEの音声通話・ビデオ通話でのご相談は承っておりません。
※メールでのご返信には少々お時間をいただく場合がございます。
詳しい受付方法は、無料相談のご案内をご確認ください。
相談に費用はかかりますか
ご相談は無料です。漢方薬や健康食品などを購入される場合の費用は別途かかります。ご予算も含めてご相談ください。
今いちばん困っていることからご相談ください
食事が進まない。以前より疲れやすく、毎日の家事が負担になっている。治療を続けながら、生活の中でできることを相談したい。
うまくまとめようとせず、今の様子をお聞かせください。
メールで相談される場合は、申込ページの必須項目をご入力のうえ、「具体的なご相談内容」の欄に、次のような内容を分かる範囲でお書きください。
非結核性抗酸菌症で通院しています。今困っているのは、__です。__頃から変化があり、毎日の生活では__が負担になっています。服用中の薬は__です。食事や日々の過ごし方について相談したいです。
問診項目は、分かる範囲でご記入いただけます。
お電話でのご相談:0774-71-4333
電話の受付時間は相談案内をご確認ください。ご来店を希望される方は、事前にお電話ください。メールは返信までお時間をいただく場合があります。
すずらん薬局 薬剤師 松井啓子
この記事の参考資料
- 厚生労働省 非結核性抗酸菌症
- 国立病院機構 近畿中央呼吸器センター 非結核性抗酸菌症
- 慶應義塾大学病院 KOMPAS 肺非結核性抗酸菌症
- 公益財団法人結核予防会 複十字病院 非結核性抗酸菌症
- 総務省消防庁 救急車利用マニュアル






